なぜアルコール好きは中性脂肪が増えてしまうのか？

油っぽい食べ物はそんなにとっていないのに中性脂肪が高めという方、アルコールの過剰摂取に心当たりはありませんか？

私は普段から割とアルコールを飲むことが多く、さらに飲み会や接待などが重なると、どうしても飲酒量を減らせなくて困っていました。そこへ妻が見ていたテレビ番組の特番が目に飛び込んできてびっくり。

なんと・・・

アルコールのエネルギー量は1gあたり7kcalもあり、脂質に負けず劣らず高カロリーなんです！

アルコールは体内に入ると胃や小腸を通り肝臓へ運ばれ、そのまま分解されて体の外へと排出されます。しかし、分解される過程で肝細胞内で合成された中性脂肪が体内に溜まっていくのです。しかも1日のアルコール摂取量が多いと分解や代謝が遅れ、肝臓に負担が掛かるため、中性脂肪が溜まりやすい体質になってしまっているんです。

中性脂肪が肝臓に蓄積されると、生活習慣病の一つでもある「脂肪肝」になることもあります。すると肝臓の働きが悪くなって肝細胞が壊死し、最悪の場合は「肝ガン」にまで発展してしまう恐れもあるんです。

加えて注意しなければいけないのがおつまみです！

お酒を飲む際にかかせないおつまみも、高カロリーな揚げものなどばかり食べていると、脂質はどんどん増えてしまいます。

そんな悩めるおつまみには、アルコールの吸収を緩やかにしてくれる効果がある「たんぱく質」をうまく利用するといいでしょう。枝豆やお豆腐、白身魚などをアルコールと一緒に摂ると、余計な脂肪分も吸収されず、肝臓に負担を掛けずに済むのでぜひ試してみましょう！

お酒を飲む時の注意点！

どんなお酒も過剰摂取はよくありません。摂りすぎると活性酸素が増加し血管が収縮してしまうので適量を守ることが大切です。

日本酒	2合
ウィスキー	シングル2杯
ビール	大瓶2本
ワイン	ワイングラス2杯

また、アルコールに含まれる糖質も脂肪分に変わってしまうため、なるべく糖質の少ないものを選ぶこともポイントです。

焼酎・ウィスキー・ハイボールなどの蒸留酒は糖質が少なめですし、ポリフェノールが多く含まれている赤ワインもオススメです。しかし、糖質が少なめと言っても週1日程度はアルコールを控える日を作り、肝臓を休ませてあげるよう心がけましょう。

そして、もうひとつの注意点としてアルコールは発汗・利尿を促すので体から水分を奪ってしまいます。飲みすぎてしまった日はいつもより多めに水分を摂るようにしましょう。

まずは日頃の食事を見直し、アルコールに負けない強い肝臓を保つことが大切です。肝臓を守る働きがある良質なたんぱく質・ビタミンB・ビタミンEは積極的に取り入れていきたいですね。

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