中性脂肪は低いほどいいの?
中性脂肪の値が高いと、生活習慣病や動脈硬化を引き起こすことは良く知られていますね。では、中性脂肪を低くしたらいいのかというとそうではありません。
そもそも中性脂肪はどのくらいの値がいいのでしょうか?
現在、中性脂肪は30~149が基準値となっています。この値より少し下回る程度なら問題ありません。しかし、はるかに下回ると脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンE、βカロチンなど)という身体を動かすエネルギー源となる栄養素が少なくなり元気がなくなってしまうだけでなく、動悸や息切れ、めまい、偏頭痛などの症状がでてきます。
中性脂肪が低くなる原因とは?
中性脂肪が低過ぎても健康を害することがあるのはお分かりいただけたと思います。では、中性脂肪が低くなってしまう原因としてはどんなことが考えられるでしょうか。
ダイエットをしている方は多いと思いますが、○○ダイエットや○○抜きダイエットなどをして栄養不足になると中性脂肪が低くなり過ぎることがあります。体調も崩しやすくなるだけではなく、栄養不足で痩せてもリバウンドしやすくなるので無理なダイエットはやめましょう。
好きなものだけ食べたり、お菓子をご飯代わりにしてしまったりしていると、栄養が偏り栄養不足の状態になります。ご飯はバランスよく食べるようにしましょう。
運動は健康に良いことがほとんどですが、常にアスリート並みに身体を動かすなどしてやり過ぎると、バランスの良い食事をとらないと栄養不足になってしまいます。身体を動かす場合は、運動だけではなく食事にも気を遣いましょう。
親の中性脂肪が低いと子供にもその体質は遺伝します。家族に中性脂肪が低いという人がいないかどうか確認してみましょう。
中性脂肪が低くなると、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、新陳代謝が活発になる可能性があります。新陳代謝が過剰だと、寝ている間も激しい運動をしている状態になるため身体に疲れを感じることがあるのです。甲状腺の腫れなどの異常を感じたら、病院や専門医に相談するといいでしょう。
肝臓には摂取した脂肪酸を中性脂肪に変える働きがあります。しかし、肝臓で脂肪の分泌が悪くなる肝硬変などになると、中性脂肪の値が低くなります。肝臓の検査で数値が異常な場合には、中性脂肪にも注意するようにしましょう。
中性脂肪が高すぎても低すぎても、身体に支障をきたします。健康な身体を維持できるようバランスの取れた食生活や、睡眠を取って生活習慣の改善に努めましょう。
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